庭のチカラ、木陰の癒し。

酷暑日が続いている。
連日岐阜で最高気温を更新していて、今日は揖斐川町で全国一暑い39度となったようだ。

昨日の車載の温度計は41度を示していたから、今日はどれほどになったのか。
岐阜の花苗たち、大丈夫かなぁ。
岐阜での苗の手入れを終えて、長野に戻ってきた。
さぞ涼しいかと思ったけど、岐阜ほどではないにしても結構暑い。
軽井沢でも30度に迫る勢い。

でも、やはり木陰の涼しさは流石に軽井沢といったところだ。

木陰って本当に凄い、陽の下と木陰では4-5度は違うと思う。
風が吹けば体感はさらに下がって、汗がスッと引いていく。

軽井沢ほど木陰の温度も低くはないにしても、酷暑の岐阜でも木陰の癒しは同じ。
庭のチカラってものを強く感じる。


これは2005年の岐阜の庭。
(a:before) 東側の門柱から見た庭西側の様子(2005年4月)。
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(b:before) 庭南側ボーダー花壇の西端から見た門柱方面の様子(2005年4月)。
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作りはじめて3年目の岐阜の庭だ。

ガーデナーを生業にする前、会社員時代に試行錯誤してはじめた庭づくり。イングリッシュガーデンから始まったこの庭は、建屋の南側に少し株間を開けて、ヤマボウシ、ハクモクレン、レイランドヒノキ、ハナミズキ、オリーブ、ジューンベリー、カエデ、シモクレン、イヌブナが並んでいる。2005年ではまだどれも樹高2-4mぐらいで、庭の日当たりは強く、木漏れ日のありがたさを強く感じるには至っていない。



あれから13年。
イングリッシュガーデン熱が冷め、転職して、庭づくりが僕の本業になってからは、ナチュラルな日本の雑木、野草を中心とした庭へと傾倒していきながら、岐阜の庭もそれに合わせて変化し、成長していった。

木々が大きく育ち、イングリッシュガーデンや僕の修行時代の試行錯誤などの痕跡を残しつつ、今の庭へ変化してきた。

(a:after) 東側の門柱から見た庭西側の様子(2018年7月)。
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今の岐阜の庭は木漏れ日がいっぱいだ。

玄関付近は大きく育った ドイツトウヒ、ヤマボウシ、ハクモクレンが深い影を落とし、濃い日陰ができている。
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ホスタやヤグルマソウ、シランにオモト、セキショウなどが強い日差しから守られながら元気に暮らしている。
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2005年には若々しいハーブガーデンだったこの場所。
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2018年の今はこんな感じだ。
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修行時代に救助したコルジリネが巨大なオブジェのように育っているくらいで、大きな雑木が入っていないから、今でも日当たりがよく、オミナエシやアガパンサスなどが暮らしている。コルジリネの落とすわずかな影だけで、涼やかな木陰はない。

同じハーブガーデンの名残が残る場所でも、大きな雑木が一本入るだけで、これぐらいの木陰ができる。
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葉が密に入らないアオダモの木陰は、適度に陽が当たり、明るい爽やかな木陰を落とす。

木の高さ、広がり、枝ぶり、葉のつき方、大きさなどなどで、木漏れ日の落ち方全然違って、それぞれの木の木陰の組み合わせで、こんなに楽しい庭ができる。


この木の並びの南側にある苗畑の植木たちは、強い日差しにさらされて辛そう。
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だけど、木々の並びの北側、庭木の並びを挟んだだけで、植木の反対側はほら、こんなに涼しそう。

(b:after) 庭南側ボーダー花壇の西端から見た門柱方面の様子(2018年7月)。
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木々を抜けてきた風はウソのように冷たくて、とても心地よい。
木々に冷やされた風を、木陰の下で暮らすたくさんの野草たちが蒸散作用によって更に冷やし、建屋側へと流してくれる。

これが庭のチカラなんです。
昔の田舎の家には屋敷林があって、草木のチカラを生活の中に取り入れて、エアコンのない時代でも涼をつくり厳しい暑さをしのいだり、屋敷林が防風林として敷地を台風などから守ってくれたり、木々を燃料として使ったりしていた。そこまでとは言わないけど、庭をちゃんと計画、設計、デザインし、大切に育てていくことができれば、庭の木々がつくる木陰が、酷暑を癒し、暮らしやすさをもたらしてくれるって思う。

できればコニファーのような常緑針葉樹の生垣みたいなものではなくて、春には新緑の美しさ、夏には木漏れの癒し、秋には紅葉と果実の収穫、冬には日差しと明るさを庭につれてきてくれる雑木林を作って欲しい。そして、その株元には沢山の野草を住まわせてあげて欲しい。

庭のチカラと木陰の癒し。

時間も費用もかかるけど、きっとその場所を見守り、そこで育つ人の心を癒す場所になるはずです。







by eilakuyagarden | 2018-07-16 18:47 | 岐阜の庭 | Comments(0)


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