昨年10月に手直しし、蚕の繭をテーマにして造った亀清旅館の 『 松風 』 の庭。
秋、冬、春と季節を越えて、初めての夏を迎えました。 今一度、庭造りの様子を振り返ってみましょう。 これは以前の庭の様子。 見るべきもの、見せるべきものが何もない “ 庭 ”。 そして、2010年10月。蘇った松風の庭の完成直後の様子。 壁を和モダンにして、庭には高低差をつけ、真っ白な繭をイメージして白花をメインに樹木や野草を植栽した。今見ると、野草の苗は小さく、樹木もなんだかこじんまりして、まだまだ馴染んでいない感じだ。 でも、紅葉して葉を落とし、厳しい冬の寒さに耐えながら土の中で根を伸ばし、しっかりと春の準備をしてきた植物達。芽生えとともに、一回り大きくなった野草や樹木が、この庭の環境にあわせて枝葉を大きく広げ、陽の光の争奪戦を繰り広げる。そんな、厳しい競争が一段落した夏。 木漏れ日をつくる樹木。それぞれの野草が個性的な大きさに育ち、庭の植物にも高低差ができてきた。 いろんな色、大きさ、形の葉が庭を造り、そのご褒美に花が咲く。 庭のをつくっているのは “ 葉っぱ ” なんだと改めて感じさせてくれます。 一月前のご褒美 “ 花 ” は シロバナホタルブクロ と シライトソウ でしたが、今、ご褒美をくれるのは “ フシグセンノウ ”の朱色の花。 庭の中で一株だけしか咲いていないけど、逆に一株だけだからその鮮やかな花色が自然に眼に飛び込んでくる。 今、この部屋に泊まる人には、この夏の花を楽しんで欲しい。 今、見るべきもの、見せるべきもの。 それがしっかり決まっていれば、一度に沢山の花はいらない。 自然の風景も庭も、このぐらいが丁度いい。 次にこの部屋に泊まった人にご褒美をくれるのはどの野草だろう? キキョウかオケラか、それともリンドウか。 どの子であっても、この庭を見て、その野草からのプレゼントをしっかり受け取ってくださいね。
by eilakuyagarden
| 2011-07-26 21:22
| 里山林の庭
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