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初夏のメンテの恒例作業
真夏日になった軽井沢。
予想最高気温が29℃と、本当に軽井沢なのかと疑うくらいに暑い一日。
お庭もすっかり夏仕様。

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満開のワスレナグサ。


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庭一面を埋め尽くして咲いているように見えますよね。

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でも、ここは小川の中。
水面が見えなくなるくらい小川の中で生長してしまったワスレナグサ。
脅威の繁殖力なのです。

昨年はここまでの勢いは無かったはずですが、今年は勢いが違うぜ!
なんて悠長に構えてはいられない事態。

ということで、長靴を履き、備中鍬を担いで戦闘準備は完了。
いざ勝負です。

初夏のメンテの恒例作業。
小川の流れを取り戻す為、ワスレナグサ、ミゾソバ、セリなどの水生植物を小川の中からしっかり掘り上げます。情けは無用。

“ 可愛いのに〜。 ”なんて声は聞く耳もちません。
とにかく少しでも残れば、一年でこの状態になるんです。
一節も残さないように取除くぐらいの心構えで作業する事が大事。

汗だくで、一心不乱にもくもくと小川から掘り上げたワスレナグサ達。

初夏のメンテの恒例作業_b0133243_21202615.jpg

木道を埋め尽くすほど大量のワスレナグサ。
毎年思いますが、よくこの量があの狭い空間に生えているものだ。感心します。

今日みたいに日差しが強い陽がこの作業に最適な日なんです。
熱中症になるくらいに辛く厳しい作業ですが、水から上げた水生植物の根を上にして干せば、あっという間に干涸びて枯れます。以外にしぶといので、この日干しができるかできないかは大きい。枯れれば軽くなるので、後で集めて捨てるのも楽になりますしね。

掘り上げる時に、茎を細かく切って水から上げるのは “ × ” です。
なぜなら、これらの植物は一節でも水に残せば、その茎から水根を出し、葉をだし、花をつけ、ほぼ元通りの群落にまで生長し、元通りに再生してしまうから。だから、株を分断しないように、水根の塊を備中鍬で水中から掘り上げ、株ごと水から上げるのがコツです。
上げる前に、根についた土は水の中でバシャバシャして落とし、軽くしましょう。
でないと、作業がどんどん辛くなり、嫌になっていきますから。
自分の体力の範囲で、ノンビリやるのが一番です。


でも、この作業にもいい点があります。それは達成感が高いこと。

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作業後、奇麗になった小川を見ると、頑張ったなぁって自分を褒めてあげたくなるんですよね。

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『よく頑張った!感動した!』なんて、何処かの元総理が言ったみたいな台詞でね。


すっかり様変わりした小川では、ワスレナグサに覆われ見えなくなっていた “ ミツガシワ ” が顔を出しました。

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最後に、水底を掘って水の流れを整え、川底の砂や石で盛った中州に 、ワスレナグサなどと一緒に抜けてしまった“ ヘラオモダカ ” や “ ミツガシワ ”を移植し作業完了。

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奇麗になった小川。
なんて清らかな流れなんだろう。

もうすぐ、ホタルの季節。
奇麗にした小川に、今年も沢山のホタルが来てくれるかなぁ〜。

小川を守る大切な作業。
今年は秋に、もう一度頑張ろうかな。
by eilakuyagarden | 2011-06-22 21:43 | 里山林の庭 | Comments(2)
Commented by kurinsou at 2011-06-23 12:10 x
いつの日か、ワスレナグサと入れ替わってミツガシワの群落となりますように。。。
永楽屋さまのブログに誘われて黒姫山麓の古池にあるミツガシワの群落を訪れました。。。愛しいお花ですね
Commented by eilakuyagarden at 2011-06-24 06:48
kurinnsouさま

本当ですね、いつかミツガシワが、この水面にいっぱいになる日まで、小川の奇麗な流れを守っていけるといいなぁ。

黒姫山麓のミツガシワの群落のようになる日を夢見て...。


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