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木を切る、庭をつくる。
庭を造るため、森の木を切る。
いつも 『 ごめんね 』 と 『 ありがとう 』 って言って木を切る。
ズボンのポケットに入れた身代わり守りをギュッと握り、作業の無事を祈りながら木を切る。

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虫が入って枯れたためだったり、庭として森や林を使うためだったり。
木を切る理由は様々。

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でも、森の木々を敬い、ちゃんと計画し、仲良く共存する為なら良い事だと思う。

昔の人はそうやって森や林を育て、使ってきた。

人が手を入れ無くなった森や林は人の侵入を許さない。
草花の侵入をも拒む深く暗い原生林となってしまう。

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管理の行き届いた森、豊かな植生が広がる里山林は、人が切り、育て、守る事でしか成り立たない。

でも、むやみやたらに切るなんてことは絶対にしてはいけない。
浅間山が見たいから、邪魔な森の木を全部切り倒すなんてことは論外だ。
そんな論外な事が当たり前に起こっている現状が悲しい。
山も、森も、木も嘆いているに違いない。

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落葉樹林なら、再生の力を発揮できるように根を残して切る。
広く深く張った根は地を掴み、土の流出を防ぎ、土壌の保水力を保持し、林を守る。
そして、次世代の森を育てる要となる。


切った木はできるだけ使ってあげる。

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ウッドチップに加工して庭に敷いたり、建材として使ったり。
木の第二の人生は人によって決められてしまうんだから、ちゃんと決めてあげる。

今日、庭畑を造るために切り倒した3本のカラマツ。
施主さんの選んだカラマツの第二の人生は “ 薪 ” 。

この木は 「 森のようちえん 」 に運ばれ、薪として第二の人生を送る。
薪としてご飯を炊く焰になったり、暖をとる焚き火の炎になったり。
暖かな優しい火のぬくもりに照らされた子供達の顔には、きっと笑顔の花が咲くんだろうな。

木を切る、庭をつくる。_b0133243_22561132.jpg

短い人生だけど、こんな第二の人生なら、切られた木もきっと喜んでくれるよね。


木を切るということ。
それはとても神聖な事。いつも緊張の連続。
大切な木の命を貰って、新しい命の炎を灯すのだから。

庭造りとともに沢山の命を頂き、そしてそれよりも沢山の命を育てていくんだ。
木々の恵みに感謝。

新しい命と一緒に、良い庭造るからね。
by eilakuyagarden | 2011-06-10 23:06 | 里山林の庭 | Comments(0)


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