一昨日、今年の庭仕事はじめで行った亀清旅館の『松風』の庭。
今週末の旅館の宣伝用写真撮影のために、 春に延期していた作業を前倒しで行った。 若旦那のたっての希望もあって、 昨年コンクリートの壁に取り付けた木製のスリットに 養蚕用の平たい竹かごを品良くかけ、 土舗装の歩道の木枠を取り去り、そこに蚕の繭を連想させるような 白玉石を敷き詰めた。 冬枯れの植物達はそのままで、枯れた姿をこの庭で楽しんで貰うことにし、 庭に吹き溜まったモミジの葉なども、お庭のトッピング的に楽しんでほしいな。 そんな冬の庭に、綺麗な氷の葉(氷柱)が開いていました。 以前のブログで秋に咲く白花を紹介した『シモバシラ』の枯れた茎の根元にできた氷柱。この氷柱は一日ではできません。 寒い年末年始の冷え込みで、薄い氷が枯れた茎に沿って毎日少しずつ成長してできたものです。 よ〜く見ると氷の柱には、その成長の証として横縞模様がみられます。 日中に陽がさんさん降り注ぐ場所だとせっかく出来た氷柱も溶けてしまいますから、それなりの環境が整わないと、この冬の葉は見られません。 また、この氷は、根から道管を通って吸い上げられた水が、 枯れて茎の表皮が縦に裂けた所から滲み出て凍ったものだと言われています。 だから、土の上が枯れていても、根が元気に活動できる環境でないとダメで、 氷柱ができる一つの条件としては、地上部が氷点下(-2〜-5℃)で、 土の中が+5℃と根の活動に十分な温度であることが必要になります。 庭植えなら良いのですが、鉢植えでシモバシラを育てている場合、鉢土の中の温度を+に保つことが困難だからこの氷の葉を見ることは難しいそうです。 鉢ごと土に埋めて冬越しさせれば氷柱ができるかもしれませんね。 ぜひいろいろトライして、 寒さが演出してくれる、冬に開く奇跡の葉を楽しんでみてください。
by eilakuyagarden
| 2011-01-07 21:04
| 里山林の庭
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