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落ち葉の絨毯におもう...
冬の入り口がみえるこの時期。
軽井沢の別荘地をぬける小道は、落ち葉の絨毯に覆われる。

そうなると、あちこちで「ブロロロォ〜!!」と大きな音が聞こえるようになる。

敷地の中の落ち葉を吹き飛ばすブロワーの音だ。
大きな機械を背おって、ロボットの様に庭中を歩き、
敵の様に落ち葉を吹き飛ばしていく造園屋さん達。

林の中に作られた、苔庭や芝庭なら、まあしょうがないかって気もする。
(とわいえ、その行為自体に、僕自身はあまり肯定的ではないが)

だけど、広葉樹を植えた普通の庭でも、そこまで奇麗にする必要があるんだろうか?
依頼する側も、受ける側もちょっとセンスを疑ってしまう。
庭に対する考え方、趣向は人それぞれなんで、良い悪いはないけど、
折角、樹々に囲まれた林に暮らしているのになぁ〜。
なんとも悲しいことです。

幾重にも重なった落ち葉。
色とりどり、形も様々。
こんなに奇麗な落ち葉の絨毯。

落ち葉の絨毯におもう..._b0133243_2247652.jpg


林の中を歩くと、まるでフカフカの絨毯の上を歩いているかの様に感じたことありませんか?
これは、降り積もった落ち葉や樹の枝、それと樹木の下に生えている野草達が枯れたものや、昆虫や動物の糞などが、スポンジのように沢山の隙間を保ったままで厚く積み重なっているからです。
そう、まさにスポンジなんですね。

スポンジは沢山の水を吸収します。
沢山の落ち葉が積もった林もこのスポンジと同じ、沢山の雨を蓄えてくれます。
だから、大雨が降っても洪水にならない。
自然のつくる緑のダムができているんです。
ちょっと、脱線しましたね。

庭に自然のダムを造ろうとはいいませんが、堆積した落ち葉や枝、虫や動物の糞や死骸は、土の表面や中にいる微生物によって分解されて、やがては栄養たっぷりの土ができます。
林に積もる沢山の落ち葉達は、なにもしなくても,木の成長に必要な養分を生み、供給し、林が生きるサイクルを確保するようになっているわけです。
ただでさえ、毎日手も、眼もかけられないんだから、折角自然がくれた樹木を養う命の基を吹き飛ばさなくてもいいのにって思うんですよね。
これから厳しい冬がやってくる。
落ち葉はちょうどいい防寒対策にもなるのになぁ...。

落ち葉の絨毯におもう..._b0133243_22423290.jpg

そんな話をお客さんにしてあげれば、中にはきっと「じゃあ落ち葉を残しとこう」って言う人がいると思うんですよね。
まあ、商売を考えるなら言われるままやった方がいいんでしょうけど。

こんな、奇麗で素晴らしい落ち葉の絨毯を、素敵だなぁ〜って思える、
そんな感性をいつも持って、僕は僕の庭造りをしていこうと思います。
by eilakuyagarden | 2009-11-20 22:55 | 里山林の庭 | Comments(2)
Commented by タナホ at 2009-11-22 01:03 x
「庭の掃除は苦手。落ち葉をほうきで掃くのだけは好きだけどね。」と、MKTちゃんに言ったら、「芸術家だねえ」と笑われた事が、昔ありました。好きな理由をすぐに理解したMKTちゃんも、芸術家だと思うけど。
Commented by eilakuyagarden at 2009-11-22 16:20
こんばんは。さすがMKTちゃんですね。わかってらっしゃる。
でも、Pさんのところに集ってたメンバーって、(ファンとして通っていた人を除き)真剣に学んでいた人たちは、少なからず植物大好きで、アーチストな面を持っていた人が多かったですよね。
庭って、自然の一部だけど、作る側と使う側の感性が沢山詰まった不自然な部分だから、同じ視点で見つめることができないと、お互い残念な結果になっちゃうと思う。
今のところ、僕が庭造りさせていただいている方々は、こういう感性が同じ方ばかりです。ありがたいことですね。
皆さんには本当に感謝しております。


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