早いもので、今日から3月。
3月の異称は『弥生(やよい)』。 『弥(いや)』は“ますます”とか“いよいよ”ということだから、 弥生とは、草木の新芽が芽吹き、花開く準備を始める月ということだ。 先日、亀清旅館に昨年植栽した植物達のご機嫌伺いにでかけた。 赤松の枯れ葉に埋め尽くされた中庭。 茶色の絨毯の中に、常緑の植物の緑がとても美しく浮かんでいた。 日陰でも大丈夫な常緑の植物達。 “フッキソウ”、“リョウメンシダ”、“イノデシダ”、“ヤブラン”に“アオキ”。 どれも、この場所が気に入ったと見えて、冬まっただ中の庭で元気に葉を広げ、 暗くなりがちな、赤松の木の下を、明るく演出してくれる。 頼もしい奴らである。 そして、春待ちの庭では、やはり確実に春の訪れの知らせがきている。 花を咲かせ、庭に春の気配を運んでくれるているのは “ヘレボルス ハイブリット”の薄いピンクの花。 “クリスマスローズ”といった方が分る人が多いかも? この株は、僕の岐阜の実家でこぼれ種から育てたクリスマスローズ。 鉢あげから3年でやっと開花。 親株はもっと濃い赤紫だったから、 隣にあった“ヘレボルス リウィドゥス ”との交雑種かもしれない。 こちらの株は親株に近い色の蕾をあげていた。 ヘレボルスは、洋風、和風、どちらの庭にも調和する素敵な植物。 僕の大好きな草花のひとつ。 亀清に植栽したヘレボルスは、この庭がすっかり気に入ったみたいで、可愛い花を咲かせてくれた。待ちに待った開花だ。本当に嬉しくなる。 そして、赤松の株元には、松の枯れ葉を押しのけて、新芽が芽吹いていた。 これは、赤松の幹に誘引しようと植えた“センニンソウ(仙人草、学名 Clematis terniflora)”。 日本各地の山野に自生する、原種のクレマチス。 昨年は開花する前に地上部が枯れてしまったが、もうしっかり根付いたはず。 夏前には、きっと、赤松の幹の周りが、仙人がひげをたくわえたような感じの白い小さな花で覆われるんじゃないかなぁ〜。 楽しみに待つとしましょう。 3月の異称は『弥生』。 『木草弥生月』が変化したという説もある。 草木が元気に芽を出し、花を咲かせる季節の到来。 そんな草木のパワーをもらい、僕も元気に次の一歩を踏み出さないと。 負けてなんかいられない。
by eilakuyagarden
| 2009-03-01 22:55
| 里山林の庭
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