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自然を守る庭づくり と サクラソウ

現在作庭中のお庭の一角に、自生する サクラソウ を見つけたのが 2014年 の春。

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昨年は草に覆われて、姿を確認するのも大変だったのだけれども、今年は綺麗に咲きそろいました。

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売られていたり、見せるために植えられているものより、なんだか力強い印象を受けるのは僕だけだろうか。なんか自然のオーラみたいなものを感じるんです。

この一群に咲くサクラソウの数はそれほど多くはない。だけれども、植えられたものでなく元々この場所にいたものを見つけられたことが嬉しい。

最初に気がついた時には雑木の下の草ぼうぼうの中にいて、作庭作業で使う職人さんたちの工具に潰されそうになっていた。雑草を綺麗にしていて気がつき、急いで工具を移動して少し踏まれてしまった株を掘り上げて救出。その際に、単に救命するだけでなく、数を増やして、この庭の別の場所にどんどんサクラソウを増やしていく。それが、永楽屋ガーデンの腕の見せ所で、僕の庭づくりで一番やりたいことでもあります。


折角なので、どうやって増やしていくのかをちょっと紹介しましょう。

まずは掘り上げた サクラソウ の傷んだ葉っぱを落とし、根についた土も綺麗に洗い流します。一株づつに綺麗に分けたら、植え付けるポットの大きさに合わせて根を切ります。

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この時に切った根は捨てないで水に浸けて、しっかり吸水させてください。

植え付け準備が出来た苗を培養土でポットに植え付けます。この時使う用土はできれば化成肥料の入っていない用土を使ってください。化成肥料の全てを否定はしませんが、例えば、大きな手術をした直後に栄養豊富な食事を出されても食べられないし、食べたとしても気分悪いだけでしょ?植物も同じだと考えてください。まして、自然に自生していた野草に化学肥料は少々キツ過ぎます。見つからなければ、赤球土と腐葉土を適当に混ぜて使うだけでも十分に育ちます。化成肥料を使わないと花が咲かない、大きく育たないなんてことはありません。その植物の自生する環境に近い条件で育てれば、山野草は十分に育ちます。

ちょっと脱線しました。植え替えたサクラソウはすぐに木陰に運んでたっぷり水やりして作業完了です。ここまでは、掘り上げた株の救命作業です。増やす作業ではありません。

で、増やす作業はどうするのかというと、植え替えの準備の時に切った根を使います。
いわゆる 「根伏せ」 作業で株を増やしていきます。

さっき切ったサクラソウの根っこ。

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水に浸して十分に吸水させてから作業してください。すぐに作業しなくても、一晩水に浸けたまま放置してからでも大丈夫です。

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水をきってから用土を敷いたポットに写真のような感じでモヤシのような根っこを並べて、隠れるぐらいに用土をかけたら終わりです。簡単でしょ。

しっかり水やりして、やはり木陰に置いて管理します。
この際、発芽まで乾燥させないことが大事です。
うまく管理できていれば2〜3ヶ月くらいでこんな感じに子供が生えてきます。

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ここまでは、山野草の専門書にいくらでも書いてあります。じゃあ、きった根からどうやってサクラソウが生えてくるのか。気になりますよねぇ〜。本には、こういったところがなかなか書いてありません。そこが歯がゆいですよね。てことで、根伏せしたサクラソウに子供が生まれた様子がこちらです。

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きった根の先端から、小さなサクラソウがニョッキリ生えています。
なんて可愛いんだろう。なんて生命力だろう。
植物の生命力には本当に敬服します。

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小さな体からは、小さな根も生えていて、しっかり生きています。
新しい苗の誕生です。

こうして増やした苗が僕の作る庭では沢山息づいていて、お庭をどんどん自然豊かな庭に変えていきます。

庭づくりというより、永楽屋ガーデンの庭づくりは自然保護に近いから面白いんです。

自然を守る庭づくり。

これからも、沢山の軽井沢の自然を守り育てていきます。

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この庭は、まずは サクラソウ からスタートです。
by eilakuyagarden | 2015-05-02 20:03 | 野草の暮らし | Comments(4)


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