カテゴリ:永楽屋ガーデン( 313 )


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こだわり
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樹木の買出しに松本市の西隣にある波田町に出掛けた。
松本から梓川沿いに上高地へ向かう途中にある波田町は、特産の下原スイカ(しもっぱらすいか)と植木生産で有名な町。北アルプスの東の裾野に広がる傾斜地に植木畑がある。沢山の樹木が植えられた畑には電柱がほとんど無く、松本市街が一望できる。見とれる景色だ。
この辺りの土は有機質を多く含んだ火山灰土。粘土質の土は少なく、石も無い。いわゆる“黒ぼく”といわれる土よりも、少し赤茶けていてピートモスっぽい土で、圃場の保水性と排水性が非常に良い。触るとさらさらしているけど、握ればしっかりまとまり、はらりと崩れる最高の土。ここに植えられた樹木の根には細い根が密に生えてくるから、庭に移植した後の活着(庭に根付くこと)が非常によく、安心して使える苗木です。
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沢山あり過ぎて、植えた人も植えたことを忘れている木も多い。植木の中に分け入ると、素敵な樹形の木が隠れている。人気のアオダモがホワホワした白い花を咲かせている。折れて捨てられたクロモジが株元に根付いてしまったハクウンボクの姿に一目ぼれ。人気のシャラの木に囲まれた一角、ぽっかりと空いた空間の奥に見事な枝ぶりのリョウブが。宝箱の中を探検しているみたいで楽しい。
わざわざ見に行かなくても、電話一本で注文して引き取ることもできる。
だけど、やっぱりこの目でしっかり見てから選びたい。苗木を植える場所とその環境、植える植物の姿と育った環境、そして施主さんのこと。全て分かっているのはガーデナーの僕だけだから。しっかり見て確かめて、お客様のところに持って行きたい。手間も時間もかかるけど、それが永楽屋ガーデンのこだわり。
by eilakuyagarden | 2008-05-18 10:34 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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三つ葉(ミツバ)
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追分の庭畑に自生する旬の山菜“三つ葉(ミツバ)”〈手前はタニウツギです〉。
黄緑色の若芽が美しいでしょ。ミツバは、セリ科ミツバ属の多年草。日本原産の植物で、山の中に普通に自生している山菜らしいが、気にして見たことないから、気づかない。
よくスーパーで売られている水耕栽培のミツバは、濃い緑色ですらりと細く葉も小さい。それに比べて庭植えのミツバの葉は大きい。2倍以上はある。
茎も太い。堅くない?いえいえ、この時期のミツバはとても柔らかく、それほど筋張っていないから食べやすい。
水耕栽培のものより香りも強く、味も濃い。まさに旬の山菜である。
植えっぱなしの手間いらずで、育てるのもラクチン。
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昨年種を撒いて苗をつくり庭畑に定植したミツバ。軽井沢の冬の寒さにも負けないで今年も沢山出てくれました。採っても採っても、次から次にどんどん出てくる。
ガーデニング素材としても十分使えます。追分の庭畑では、ミツバをミョウガの株元に寄せ植えし、葉の形状や色の違いを楽しんでいる。さらに、ミツバがミョウガの株元に陰を作ってくれるから、ミョウガも元気に育ちます。一石二鳥。
食べてよし、見てよし、使ってよし。ミツバは偉大だ。
by eilakuyagarden | 2008-05-17 01:32 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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道端
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庭畑につづく砂利の小径。
石組を覆う黄緑色のセダムの中から、こんもりと育ったオダマキが奇麗な薄紫色の花を咲かせている。

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その横に黄色い花が3株。なんだろう?奇麗な道草だ。

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もう少し上の生け垣の下。コゴミが芸術的な姿で、奇麗なライムグリーンの葉を開こうとしている。
いつもなにげに歩いている道端、足しても、引いてもいけない自然の造形の美しさ。
脱帽。
by eilakuyagarden | 2008-05-12 19:03 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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タデ食う虫も...
春になり、こぼれ種の発芽ラッシュである。
香草、ノコギリソウ、タイム、フェンネル等のハーブ類の新芽が庭畑をどんどん緑に染めていく。そんな中に、赤紫色の双葉が群れをなして発芽している。ここにも、そこにも、あっちにも。お刺身のつまについてくるあれに似ていますが、これなんだか分ります?

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正解はタデ科?属(属の正解が分りません。知っている方教えてください)の一年草 “マルバアイ(丸葉藍)”の双葉。『蓼(タデ)食う虫も好きずき』の諺で有名なタデの仲間です。ただし、この諺のタデや、刺身のつまの芽タデ、鮎の塩焼きについてくるタデ酢のタデは、“ヤナギタデ”の双葉のことで、マルバアイではありません。“マルバアイ”は藍染めに使われる植物で、葉を藍染めの染料として使います。

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4年前、福島県のラーメンと蔵で有名な喜多方を旅した時に、偶然訪れた藍染め工房で藍染め用のマルバアイの種を分けて頂きました。昨年、やっと種を撒いて苗をつくり追分の庭畑に植えたところ、昨年の夏から秋にかけ庭は濃いピンク色の花で染まりました。

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そのこぼれ種が、この春大量に発芽中で、只今、新芽の間引き作業に追われています。夏の終わりにはまた奇麗なピンクの花が咲くはず。でも、今年は花の咲く前に、マルバアイの葉を使って藍の生葉染めに挑戦するつもりです。まずは、真っ白なTシャツを染めてみよう。乞うご期待。
by eilakuyagarden | 2008-05-11 23:27 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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春の花色
春の花色と言えば、一番に思い浮かべるのは何色ですか?
桜や、レンゲのピンクも春を代表する色だけど、僕は圧倒的に黄色。
菜の花畑、田んぼのあぜ道のタンポポ、山すそに自生するヤマブキ。
春の野山は黄色い花でいっぱい。元気をくれる花色です。
軽井沢追分の庭畑でも、最初に黄色い花が庭を彩ります。
今、一番奇麗なのが“ノウルシ”の花。

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緑の茎の先端に5枚の黄色い葉を輪生し、そこから放射状に短い茎が伸ばして沢山の黄色い花をつけています。花の下に輪生する5枚の葉は、茎の近くが黄色で、葉先に向かって徐々に緑色に変わります。このグラデーションが特にいい。なんで、こんな色が出せるのか。自然のつくる色は本当にすごい。

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ノウルシはトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。河川敷や水田等に普通に生え、しばしば群生して一面を黄色に染めています。素敵な野の花です。
by eilakuyagarden | 2008-05-10 00:48 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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サクラソウ
軽井沢というと、夏の避暑地に別荘を第一に思い浮かべる人が多いと思います。しかし、避暑地として開発される前、昔々の軽井沢の山野には広大な草原や湿原が広がり、多様な環境が、多様な植物や生物を育みました。しかし、人間の身勝手で別荘地等として乱開発が進み、自然環境の変化や開発により、多くの植物が絶滅の危機に瀕しています。そんな植物の一つがサクラソウ。

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サクラソウ属サクラソウ科の落葉多年草で、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に分類されてます。かつては、東京荒川の河川敷にも多くの群落があり、昭和初期頃までは、サクラソウの花見も行われていたそうです。軽井沢でも、かつては草原や林の中に多くの群落があり、普通に見られた植物だったそうです。しかし、別荘等の乱開発により、サクラソウの自生地である草原や湿原が荒廃し、その数は激減しています。

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これは、追分宿に自生するサクラソウ。庭の一角でひっそりと生き延びています。そのピンクの花には、かつて広がっていた草原の姿が映し出されているようです。
普通にあった植物が、普通でいられない今の軽井沢。誰にも好かれるピンクの花の嘆きが聞こえてきます。
by eilakuyagarden | 2008-05-07 00:37 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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信濃追分駅の大山桜
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4月末になり、桜の開花前線がやっと軽井沢に到着。
お隣の佐久市や、小諸市ではすでに散り始めているが、軽井沢は只今満開です。長野市から軽井沢町に向かって、徐々に標高が高くなる為、この一ヶ月の間、長野市、千曲市、上田市、東御市、佐久市、小諸市と、桜の開花前線が登ってくる様子を楽しむ事が出来た。生まれ育った岐阜県各務原市は、濃尾平野の一番北。広い平野ではほぼ同時期に桜が開花し、濃尾平野全域に広がるため、桜の開花前線が標高の高いところに移り変わる様子を目の当たりにする事はなかった。春が少しずつ広がっていく様子が目に見えるのはとても新鮮な経験だった。

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庭畑のある追分宿への旅の玄関口が、しなの鉄道の信濃追分駅。
とても素朴で、望郷への思いにかられるような、懐かしい雰囲気の駅のホームには沢山の大山桜(オオヤマザクラ)が咲いている。

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大山桜はバラ科サクラ属の落葉高木。軽井沢の山地に自然に生える大山桜は、別名ベニヤマザクラと言われるほどに花色が濃い。有名なソメイヨシノよりも遥かに濃いピンクの花色と赤みを帯びた若葉がとても美しい桜。都会から信濃追分駅に降り立ち、この桜に見とれ立ち止まる旅人も多い。僕もその一人になりそうだ。
by eilakuyagarden | 2008-05-01 20:11 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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サラダごぼうとハーブの緑
春だというのに昨日は日中の気温が3℃。暖かさに慣れた身体には久々に応える寒さでした。しかし、今日は一転、ポカポカの陽気。庭畑の植物達も元気一杯。今一番元気のいいのは、野菜やハーブ達。山野草や樹木が元気な姿を見せる前、庭畑を緑に彩る強い見方です。中でも、僕の一番のお気に入りが、このサラダごぼう。
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サラダって言うくらいなんで、普通のごぼうより灰汁(アク)が少なく、たわしでこすって軽くゆでれば美味しく頂けます(生でも食べれなくないけど、少しゆでた方が美味しかった)。なにより、葉っぱが好き。ごぼうより一回り小さい葉は、少し黄緑で、庭畑の中で、ひと際目立ちます。食べてよし、見て良しの優れもの。美味しいからすぐ食べちゃいますが、今年は、昨年から植えっぱなしにしている株をそのまま育ててみます。どんな花が咲くか楽しみです。ハーブも個性豊かな姿を見せています。
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奥がシロツメクサ(いわゆるクローバー)、真ん中がバーバスカム(軽井沢では何故か至る所に生えてます)。そして、手前のギザギザした葉が、サラダバーネット。いろんな形の葉の組み合わせが、庭にリズムと変化を与えます。サラダバーネット(学名:Sanguisorba minor、別名オランダワレモコウ)は、バラ科ワレモコウ属の多年草。秋には花茎を伸ばし、ワレモコウに似た赤い花をつけます。軽井沢の寒さにも強く、若葉はサラダで食せますが、少し草の苦みが強いのが難点かな。他にも、タイム、チャイブ、コリアンダー、セージ、チコリ、月桂樹、フェンネル等沢山のハーブが元気に育っている庭畑。
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今の様子はこんなですが、初夏には野菜、ハーブ、草花と樹木の緑が一杯の庭になります。その前にハーブを少し間引かないとね。5月は忙しくなりますよ。
by eilakuyagarden | 2008-04-27 15:36 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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植え忘れ、食べ忘れ?
追分の庭畑に姿を現したこの新芽。何の新芽か分りますか?
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正解はこれ。
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そうジャガイモです。種芋として買ったものでなく、2月頃、肉ジャガ作ろうと思ってスーパーで買い、ニンニクやタマネギと一緒に、暗い棚の奥に置かれたまま、すっかり忘れられていたもの。3月末になって気づいたら、ネットの中でニョッキリと芽が出ていました。
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同じように忘れられていたニンニクとキク芋も、芽が育ち、根が伸びていました。ニンニクはすっかり痩せて、白カビが...。そして、下駄箱の奥にも、秋に植え忘れ、すっかり忘れられていたムスカリ“ラティフォリューム”の球根が。
こんなかわいそうな球根や芋達を、捨てずに植えたのが一ヶ月前。腐っちゃうかな?と思ってましたが、どれも元気に芽を出しました。もうすぐに、奇麗に葉を広げ、可愛い花を咲かせてくれるはず、楽しみだなぁ。
食べ忘れたり、植え忘れたりして、すっかり芽が伸び、根が生えてきた球根や芋等を見つけたら、捨てないで、いろいろ考えずに、とりあえづ植えて見ましょう。実は収穫できないかもしれないけど、葉っぱの形や可愛い花の姿を知る事ができます。野菜だって植物。きっと、庭を彩る素敵な存在になりますよ。試してみてくださいね。
by eilakuyagarden | 2008-04-27 00:51 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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梅の古木
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佐久平では桜が満開。軽井沢、信濃追分でも、桜が開花し始めました。春本番です。
追分の庭畑に続く小道の入り口では、梅の古木に濃いピンク色の花が咲いています。とても大きな、姿の良い梅の古木です。枝の枯れが芯まで進んで木の中心が腐り、幹の一部に空洞があります。しかし、それ以上枯れが進まないように、腐朽部に堅い防御壁を作り、自らの力で空洞周りを補強し、生き抜いた証をその身に刻みながら、今も元気に生きています。
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葉、枝、幹、根の全てで力学的、生理的にバランスを取り、あらゆる防衛手段を使って、自然環境に適合しながら生きている樹木達は、尊敬に値する存在です。大木、古木から感じる畏敬の念は、過酷な環境に耐え、長い時代を生き抜いてきた命の重さなのだと思います。大木、古木を見たら、彼らの身体につく、時代を生き抜いた証を見つけてください。そして、その歴史に思いを馳せれば、何か語りかけてくれるかもしれませんよ。
by eilakuyagarden | 2008-04-25 23:07 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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