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自宅療養日記 11 : ザッハトルテの思い出

クリスマスEve 。

残念ながらホワイトクリスマスにはなっていないのだけど、毎年、クリスマスに特別何かするというわけでもないので、正直どちらでも良かったりする。

20代、30代の頃はクリスマスの時期にはスキー場でスキー三昧。
正月もずっと雪上にいた。イベントよりもスキーが大事。
しかも体育会系の真剣スキーヤー。

こんな感じだったので、クリスマスに正直思い入れはあまりない。

ただ、30代半ばになって、なんとなく、行きつけのcafeで jazzなど聞きながら、ケーキと珈琲を注文し、マスターや常連さんと楽しい会話で閉店まで過ごすのが、クリスマスや年末の楽しみになっていた。

その時の一番のお気に入りのケーキが この時期限定の“ ザッハトルテ ”だった。

ビターなチョコレートと甘酸っぱいアプリコットジャムのハーモニー。
深入りで、酸味の少ない、オールドビーンズ珈琲とベストマッチ。

あの味がどうしても忘れられなくて、今日に合わせて ザッハトルテ をお取り寄せ。
いろいろあるけど、試しに大手のザッハを注文してみた。

敷島製パン「Pasco」のザッハトルテ。

自宅療養日記   11  :   ザッハトルテの思い出_b0133243_20591898.jpg


美味しい所は別に知っていたけど、パン屋の作るザッハってどんなん?
興味があって、とりあえず大手の味を試すことにした。


実は、ザッハトルテにはクリスマスにはない思い入れというものがある。

行きつけのcafeでザッハトルテをお店に出せるようになるまでの間、その試作につきあっていて、ダメなケーキの段階から、チョコとアプリコットのバランス、珈琲との相性に至るまで、マスターの試作に実にひと月以上つきあい、試作品を次ぎから次に食べて、正直に意見を述べ、どんどん変わっていく味、形、ケーキの成長の過程をずっと見届けていたので、ザッハトルテの味、見た目、チョコの照りなど結構良くわかっている。

これぞ一番理想に近いと言う、美味しいザッハトルテもマスターと一緒に試食して、なにが違うのか考え、それを超えるために何十回と試食した。僕のザッハトルテに対する思い入れはそんな所によるのである。

もともとチョコレートは大好きだから、嬉しすぎる経験だったけど、珈琲にあうチョコとアプリコット、スポンジのバランスを見つけるのがあんなにも難しいとは思わなかった。

でも、その甲斐あって作れば即売り切れ状態の、冬のcafeの定番人気商品になった。

残念ながら、今はもう作っていないというか、マスターが一線を退き、裏方に回り、コーヒー豆の焙煎へ仕事の主力を移したので、もう店頭に並ぶ事は無い。本当に残念。

でも、そのザッハのお手本になったザッハトルテは、とあるケーキ屋さんで今でも作られているから入手は可能。それを買いにいっても良かったのだけど、今はまだ自宅療養中の身ですから敢えてリスクはおかさない。そのザッハはもう少し体調が良くなってからのお楽しみとして、その比較用に Pasco のザッハを試してみることにした。

箱から出したザッハトルテ。

自宅療養日記   11  :   ザッハトルテの思い出_b0133243_20592066.jpg

見た目はよろしくて、とても美味しそうである。

ナイフをコンロであぶって暖め、ザッハトルテを切り分ける。
こうすると奇麗に切れますよ。

取り分けた ザッハトルテ。

自宅療養日記   11  :   ザッハトルテの思い出_b0133243_20592283.jpg


美味しそう。久しぶりのケーキ。

肝心の味ですが、ちょっと甘めのチョコレートがガンガン前に出てきていて、少し甘過ぎるかな。アプリコットジャムは微かに感じることができるぐらい、チョコの甘さで隠れてしまって、その存在感は小さいです。

ザッハトルテとして食べるとちょとあれですが、チョコレートケーキとして食べるのならば満足なほうかな。

紅茶との相性のほうが良い感じ。
珈琲に合わせるならもう少し、ビターなチョコの方がいいです。
その方がアプリコットジャムが前に出てくるし、珈琲との相性もよくなります。
甘さが、それぞれの良さをかき消してしまわないバランスが大事なんですよね。

とわいえ、久しぶりの ザッハトルテ 。
美味しく、懐かしくいただきました。

元気に外出できるようになったら、あの、お手本の ザッハトルテ を買いにいこう。
自宅療養の楽しみがまた一つ増えた クリスマスEve なのでした。
by eilakuyagarden | 2012-12-24 21:03 | 永楽屋ガーデン | Comments(0)


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