雑木の丘の庭づくり:まじめな防草対策の話

新しい庭を造る時に、作業を行う上で過去に造ったものを一旦壊さないといけなかったりする。一度造ったものを一年や二年で壊したりすることはまずないので、いろいろと検証できるこういった機会は非常に貴重だ。


そこで今日は 『 防草対策 』 について真面目に検証してみます。


これは、僕が雑木の丘を含むお客さんの庭に関わる前に **造園さんが造った 『 浅間小石 』の歩道。

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この道には焼石の小石(通称でビリ石と呼んでいる)が厚さ3〜5㌢ぐらいで敷き詰められていて、その下地として何故か遮光ネットや薄い不織布が敷かれている。

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小石の厚さも、下地の素材も歩道の防草対策としては不十分なため、下地の下に沢山の雑草が根を下ろし、一部ではヨモギ、バライチゴ、タンポポなどが不織布を突き抜けて生えてきている。

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遮光ネットの部分は更に問題で、写真のように沢山の草が生えてきていて、防草効果の役目を全く果たしていない.

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そればかりが、下から生えてきている草の根を抜こうとしても、遮光ネットが邪魔して抜くことができない。草を草取りから守っているような役目になっている。これでは意味がない。

薄い不織布や遮光ネットを使ったのは石が動くのを嫌ったことと、残念ながら造園屋さんの経理的な問題だったのかな。

歩道のように、草が生えて欲しくない部分の防草対策で一番大事なのことは、対策を施した部分の草に絶対に日が届かないことだ。日光を感じると草はそれをもとめてガンガン生えてくる。日が当たらなければ草も光合成できないので、イタドリのようなよほど強い草以外は枯れてしまう。だから、防草対策をするならばしっかりと日の光を遮らないとけない。

小石を敷くならば絶対に5㌢以上の厚みで敷きたい。
あまり厚いと今度は歩きづらくなるので、厚みは10㌢はぐらいが限界かな。
下地には生えている草にもよるけど、ケチらずにしっかりと防草効果を謳っている防草シートを使うこと。ただし、防草シートは表面がツルツルなので、その上にそのまま石を敷くと、坂道では石が動いてしまい歩きにくいので注意してください。その時は接触面に摩擦の大きな麻袋などを使って対策します(その話については後日に...)。


もう一つ。
これは、去年の秋(だから一年前)に僕が施工したウッドチップの道。

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つくり方は昨日のブログでお話した道づくりの方法と同じ。
そこに麻袋(新品の厚手の麻袋。植物オイルを含んでいます。)を敷いて、針葉樹のウッドチップを厚さ5㌢〜10㌢で敷き詰めました。

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厚いウッドチップと麻袋をどけてみると、草は殆ど生えていません。

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もともとはひとつ上の写真の右側のように、沢山の草が生い茂っていた所。
道を造るにあたって根気よく草取りしたこともありますが、ウッドチップの道をつくって一年経ち、殆ど雑草は枯れてしまいました。

でも、イタドリだけは別格。

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ご覧のように、日の射さない過酷な環境下でも、新しい芽を伸ばし、厚く敷いたウッドチップの下を通過して、わずかに陽が入る木枠の縁から顔を出そうとしています。

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さすがです。こいつにだけは勝てません。

でも、ウッドチプが厚く敷かれた、陽が射さない部分には生えていこうとしていないのがわかります。あくまでも陽が射す所をもとめて動いていますよね。これはある意味、防草効果の役目を果たしているという証拠です。

一年経過しても、ウッドチップの下の方はまだ新品同然の美しさ。

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さすがに針葉樹のチップです。
ただし、下地に使った麻袋は一年でボロボロ。
これは土に還る素材なのでしょうがないです。
こうなることを想定して、遮光のためにチップを厚く敷いてありますし、今回の検証からも証明されたように、一年もしっかりと光を遮ることができれば、イタドリなどの強力な雑草以外は枯れてしまいますから、麻袋の下地は、ウッドチップを敷いた時の初期の滑り対策と、一般の雑草が枯れるまでの間だけ遮光効果が持続すればいいのです。それ以上の長期にわたって遮光効果が必要な場合には防草シートを併用しましょう。


どこまで対策するかは、その場に生えている雑草の種類と、どの程度までの持続性を必要とするか、そして予算によって変わってきます。でも、防草対策だけは予算に対策を合わせるのでなく、遮光効果をしっかり発揮する対策の方に予算を合わせる方が結局は安くつくような気がします。

僕はできるだけやり直しが効き、自然に還るか、環境に影響が無いように処分できるものを使って対策しています。ですから、コンクリートやアスファルトで固めちゃいますって対策は全く頭にないのであしからず(また、岐阜の実家の庭では防草対策によく使っている固まる砂なども、軽井沢では寒すぎて使えないので考えていません)。

まじめな防草対策のお話はここまで。
お疲れさまでした。
by eilakuyagarden | 2012-10-08 18:57 | 里山林の庭 | Comments(0)


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