雑木の丘の庭づくり:十八番

雑木の丘に完成した 『 木漏れ日を楽しむステージ 』。

次ぎなる展開は、もはや永楽屋ガーデンの十八番となった 『 丸太組 』の土留め。

生えていた木々や草を取り除いた丘の斜面は、測量したときよりも土が下がり、斜面変化が変化が緩やかなものになった。草や木の根にくっついていった土の量が馬鹿にならないと改めて思い知らされた。

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かつ、丘の傾斜が切り株側からマユミ側に向かって緩やかに下っていて、全体には片斜面になっていた。その緩やかな斜面側にステージを布設。この位置は、丘の高さ、マユミの枝ぶり、庭全体の景観などとのバランスからも変えられず、かつ、ステージの高さも下げられない。このため土の絶対量が足りなくなり斜面の一部を崩して土を盛りステージを作った。

もとの斜面が赤い線。削った斜面部分が緑の線で囲まれた範囲になる。

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この部分をこのままにはできないので、ステージ前に土を盛る。
でも、ただ盛るだけでは昨今のゲリラ豪雨などがあれば土が流れ、斜面が崩れてしまう。

そこで『 十八番 』 の出番となる。

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ステージ前に唐松の丸太で丸太組の土留めをつくり、そこに土を盛って元の傾斜に近い斜面をつくる。当然、この丸太組だけではなくて、丸太組の中には大量の草木を植栽する。草木が生長し、色あせた丸太組が見えない程に生長する頃には丸太も朽ちはじめることだろう。でも、草木の根は、その腐りはじめた丸太の中にまで足を伸ばし、丸太に変わってこの斜面の土をガッチリ掴んで守ってくれるはず。腐った木はやがて土に還り、この斜面の土壌をつくる。『 丸太組 』 の土留めはあくまでもそれまでの繋ぎである。朽ち果てて自然に還ることを大前提で造っている。この丸太組だけで斜面の崩壊を止めることはできませんから、お間違いなく。


僕の描いた図面に従ってステージからの高さを計り、一段めの丸太を置く。

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この位置を間違うと斜面全体の高さやバランスが壊れる。
この一本が肝心金目なのである。

この一本を正しく置ければ、あとはこれに合わせ図面に従い二段、三段と組んでいく。

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でも、ここで大事なことは、図面通りに単に組んでいくことでなく、図面をしっかり確認しながらも、ステージの位置や斜面の状態、使う材の状態など、様々な状況にあわせて、最適な組み方を考え 【 現場合わせ 】 で最良な形に仕上げていくこと。これをできるかどうかが職人の技量の見せ所。

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職人さん達がちゃんと考え、僕の意図する点をしっかりと把握し、組みとった上で、職人さんなりの判断も加えてつくったものが、僕が確認しても最良だなぁ 「 いいじゃないっすか!」となったら、それが最高。

この丸太組にも、そんな作業者の方の情熱がこもっています。

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指示通りに『 単に組むだけじゃん! 』 としか考えられない人にはできない奇麗な仕事なんです。

それぞれに意見を持ち、それを戦わせながら、さらに上のものを目指す。
今の現場にはそんな雰囲気がある。

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僕一人ではできない庭づくり。
高い意識をもった職人さんに感謝です。

さて、次回も 『 十八番 』工事は続きます。
お楽しみに。
by eilakuyagarden | 2012-09-28 18:54 | 里山林の庭 | Comments(0)


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