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2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」
この時期お天気が心配の種。
でも、今日は朝から青空が広がり、絶好の園芸教室日和。

追分コロニーさん常設イベントになってきた『花木と語らう緑の園芸教室』。
2011年第一回のテーマは 「 寄せ植えは小さな庭造り 」

何のこっちゃ? って感じですかねぇ〜。

まずはこれを観てください。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20114028.jpg

奇麗に植栽されたお庭? もしくは林の中に育った野草達でしょうか?

いえいえ。この部分をポコッと抜き出したのがこれ。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20114485.jpg

なかなか奇麗な植栽ですね。でもまだですよ。
更にこれを分割してみましょう。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20114655.jpg

ほら、どうですか。植栽されたお庭の一角のようなものは、実は小さな寄せ植えの集まりでした。


さあ、何となくわかってきたでしょうか。
そうです。大きな森を細かく分割し、小さなブロックで観ればそれは “ 寄せ植え ” なんですねぇ。逆に、小さな寄せ植えをどんどん組み合わせていけば 【庭】 に、
もっと集めて、木を植えた鉢なんかも入れれば 【林】 に、
それをどんどん増やせば 【森】 になります。

今回のテーマ「 寄せ植えは小さな庭造り 」 は、寄せ植えを単なる寄せ植えと考えずに、庭の、そして森の一部だととらる。そして、自然の森に暮らす植物達の暮らしや森林の土壌の成り立ちを知ってもらい、そこから得られる自然の摂理にならった植栽方法や土造りを考え、実際に寄せ植えを製作しました。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20114769.jpg

「寄せ植えなんて、園芸本に書かれているレシピで植えれば誰でも作ることができるじゃん」それも正解です。でも、それが自然の森林の様子とどう違っていて、何が同じなのか、森林の植物達の暮らしから何を学んで、寄せ植えにどう活かしていけば良いのかなんてことは書かれていません。まあ、知らなくてもできますからねぇ〜。
でも、そういう事を知って作るのと、何も考えないで教科書通りに作るのとでは、製作時の植物の扱い方、配置の仕方、土のつくり方の、そして製作後の寄せ植え(と植物)の育て方、育ち方は根本的に違ってくるはずです。


今回は、草木の根や茎の話、そして森林土壌の保水力とは?などという内容を主軸にお話ししました。途中、いつも通りにいろんな方向に脱線しましたが、そのおかげで話が広く深く広がり、いろいろなお悩み事も少しは解決できたと思いますが、どうだったかなぁ〜。

まあ、でもそこがこの園芸教室のいいところ。テーマの主軸についてお話しする中で気になる事はどんどん聞いて欲しいです。それが、参加された方々にとっても大いに参考になりますから。



テーマが 「 寄せ植えは小さな庭造り 」ってことだったので、今回はちょっと変わったものを使っての寄せ植えを製作。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20115373.jpg

じつは、昨年の11月に開催された 目呂二の追分俳画展 で軽井沢の自然をギュギュッと凝縮した寄せ植えを製作してから、100円ショップの小物達を使った寄せ植え造りにハマっていて、今回はその一つの手法を使い、まさに小さな箱庭をつくりました。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_2012218.jpg

使うものは不織布のCDケースともろもろ。これがとても便利です。つくり方は写真をみて想像ください(アイデア次第で誰でもできます)。

小さな箱庭だから、今回の植栽には必ず木を一本選んで植えてもらい、その他に4種の野草を植栽しました。講義でお話した、森林土壌に学ぶ理想の土を売られている資材で実際に配合。森林ブレンドとでも言っときますか(うん、ちょっと大げさか)。大事なことは土の種類や肥料だけじゃなくて、す・き・間 。
う〜ん、わからん!って人は、一度園芸教室にご参加くださいね。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_2012468.jpg

実際に植物を植える際、箱をどう使うか、植物をどう配置するかはそれぞれの自由。講義で学んだ事を思い出し、森林をイメージして植えてくれたでしょうか。

植える時にお話しした、根っこの処理の仕方、植え方などもしっかり思い出してご自分で復習してくださいね。植える時に一番大事なのは見た目ではなくて、見えない足元。見た目の部分は1.5番目ぐらいです。忘れないでくださいね。


さあ、完成した「小さな箱庭」と製作者で記念写真(ん、もう一人いたんだけど)。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_2012880.jpg

皆さん、それぞれの個性が出た箱庭でとてもいい感じでした。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20121333.jpg

このくらいの箱庭だと水の管理がとても楽になります。そして、葉の形、生え方、生長の大きさの違う植物達は互いを支え合い育っていく事でしょう。このままだと味気ないって時は、最後にお渡ししたマル秘アイテム(ってほどの物ではないが....)で箱庭を奇麗に飾ってください。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20121761.jpg

今はまだまだ “ 植えられました感 ” 満載ですね。
でも、夏を越し、冬に地上部が枯れ(木は葉が落ちて木質化した茎だけになりますけど)、来年の春に新芽があがる時には、きっとこんな感じになるはずです。

2011年第一回園芸教室「寄せ植えは小さな庭造り」_b0133243_20122235.jpg

だってこの箱庭、
昨年の秋に今回の実習で使ったくらいの苗を僕が植えたものですから。

寄せ植えが無事に生長したら見せてくださいよ〜。
「元気に育ちました!!」ていう嬉しい報告を待っています。


さて、次回の園芸教室は7月 3日(日) 10時〜12時。
テーマは 「 植物の 調べ方、残し方、選び方 」です。
内容は下記をみてください。
皆さまのご参加をお待ちしています。
by eilakuyagarden | 2011-06-05 20:38 | 園芸教室 | Comments(0)


永楽屋garden イベントのご案内

イベント告知など....

☆ *********

 *年 *月 *日 (※) 、*日 (※) --時~--時  
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詳しくは ****


*****

☆ 第*回『花木と語らう緑の園芸教室』

*月 *日 (*) **時 ~ **時
◆テーマ◆「********」

・**********。
・**********。
◎参加費: *****円(花苗、実技資材費、飲み物代込み)
◎場所 追分コロニー/ブックカフェ及び裏庭
お問い合わせ、お申し込みは 追分コロニーさんのホームページへ








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そこにある自然を生かしたナチュラルガーデンのデザイン、施工、メンテナンスを行っています。

「花木と語らう緑の園芸教室」も不定期に開催。
ガーデニングの基本、お庭、植物と触れ合う楽しさをお伝えしています。


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