棚庭造り その2
斜面の庭造りの連載8回目。

前回お話しした、棚庭中段の庭造りのつづき。

建家のコンクリート基礎の延長に立てた枕木の土留め。
その先端からくの字に曲げて土留めを延長。

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基本的には土留め部分も植物の緑で覆われるのが理想だ。
そして、いつも言うことですが、庭には心躍るようなリズムが欲しい。
だから、この延長部分には上段と同じで『丸太組の土留め』を組む。

横に置いた長い丸太の上に短い丸太(とっても1.5mありますが)を載せ井桁に組んで鉄筋で固定。

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横に置いた丸太の間隔を変えれば斜面の斜度も変わる。
庭の斜面にあわせて現場合わせで間隔を調整しながら土留めを組む。
しっかり組んだら、山土と軽石をしっかり混ぜて埋め戻す。

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これはエクステリアでなくて土留めだから土に埋まっていなくては意味がない。ほとんど隠れてしまうぐらい土を盛ってしまう。

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これで、中段部分が完成。

では、この勢いで下段の工事に移りましょう。

下段部分はこのまま駐車場の高さぐらいまで斜面を自然に流すという手もあったのだけど、折角ならお庭として軽井沢の山野草を楽しんで欲しい。だから、高山のお花畑のように、平で開けた部分を敢えてつくることにした。

枕木の土留めを立て駐車場から庭を約80㌢高くする。
こうすることで、背が低くて花が下向きに咲く小さな野草でも、腰を低く屈めることなく楽しめる。四季折々の花がこの別荘を訪れる人々の眼を楽しませてくれる。人と植物の距離が近くなる。
きっと、そんな素敵な庭になる。

下段は枕木の土留。
基礎の高い部分からまっすぐ伸ばしたラインから斜面側に斜めに開くよう土留めを設置する。

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まずは基礎から一番遠い部分の枕木を立てる。
長さ2mの枕木を1.2m埋めて立てるので埋め穴もこんなに深くなる。
この部分は表土、軽石、山土の下に非常に硬い粘土層があって、その下がまた山土。

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掘るのもなかなか大変である。
穴に埋めるようにして一本目の枕木を立てる。

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これを基準に枕木をこんな風に並べて立てていった。

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そこに沿わせるように枕木を横向きに並べ、積み重ねていく。
そして、枕木の壁のでき上がり。

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土砂を戻す前に枕木の倒れを支えるアンカーを打ち、土を埋め戻したら棚庭の下段を支える土留めが完成。

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最後は枕木の土留めと庭を巡る回廊までの間の土留め。

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下段の枕木の土留めとはリズムを変えるため、ロックガーデン風に浅間石と枕木で土留めを造った。

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このお庭の土留めに枕木と丸太組が多用されているのは、建物や周りの自然とのバランスもあるが、浅間石を使った土留めを施主の奥様が余り好きでないたということが一番の理由。でも、この下段の浅間石の土留め部分はとても気に入っていただけた。
本当に良かった。

これで、斜面のお庭の『棚庭造り』は全て完成。


では、作業前後の写真をどうぞ。

【作業前】
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【作業後】
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これで、安心してお庭中を歩き回ることができるようになりました。
この段階では下段の枕木の存在感が大きいですが、枕木が自然に色あせ、野草を沢山植栽して、庭が緑に覆われ、四季折々の花が楽しめるようになれば、また庭の雰囲気は全然変わってくるはずです。

さあ、次ぎはこの庭に樹木を植えていきますよ。
では、また次回をお楽しみに。
by eilakuyagarden | 2011-02-27 23:37 | 里山林の庭 | Comments(0)


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