苔玉を丸ごと植えてみる
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2年前につくった “ナワシログミ”と野草の苔玉。
屋外において元気に育ていたのですが...。

1年程前に幹の株元に虫が入った穴を発見。

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その頃から緑の葉がどんどん色あせていきひん死の状態に。
「これは枯れてしまうなぁ」と諦め気味で、そのまま屋外に放置しておきました。

その半年後、苔玉のその後が気になり取り出してみてビックリ。
穴のあいた幹から、白くて太い元気な根を沢山出して命をつなぎ止めようとしていました。

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木の生命力ってなんて強いんだろう。
ちょっと感動してしまいました。

虫に食われた穴が塞がっている訳じゃないので、
幹はグラグラで、かろうじて繋がっている状態。

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その上と下から沢山の根を出し、水と栄養を枝葉に運ぶ道を新しく作ってしまったのです。本当に凄いです。

でも、この幹では大きく育った枝葉を支えられません。

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だったら、新しく根が生えてきた幹の部分を基部にして再生させましょうか。
苔玉部分からも元気な良い根が生えているし、これならしっかり再生するでしょう。



これまで、苗市などで樹木の苔玉を購入していただいた方に
「大きく育ったらどうしたらいいんでしょう?」と良く聞かれました。
その回答が「苔玉を丸ごと植えちゃいましょう!」です。
『苔玉ごと鉢や庭に植えれば、苔玉から根が生えて、普通の植木と同じように大きく育っていきますよ』

苔玉の樹木はしっかり育てれば年々大きくなります。
盆栽のように枝をハサミで剪定して、毎年樹形を小さく整えて、維持管理していけるならいいのですが、なんだか難しそうで手を出せない人もいるはず。
そんな人にはこの方法がお薦めです。
苔玉って、ケト土などを混ぜた土で小さな苗木の根を包み苔で覆っただけですから、植木屋で売っている、苗圃(畑)から掘り出した“麻布で根巻きした苗木”と同じ。
苗木が大きいか小さいかだけの違いです。

だから、そのまま鉢に植えても、庭に植えても大丈夫。



ということで今回の実施例をご紹介。

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苗木の大きさと苔玉(根の大きさ)を考えて植える鉢を選び、市販の培養土(できれば化成肥料の入っていない土)もしくは赤玉小粒土、腐葉土、有機質肥料(完熟牛糞や菜種油かすなど)を混ぜた植え付け用土で植えるだけです。

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今回はグミの大きさと今後の成長、苔玉に植えてあるタツナミソウなどの野草も増えてくれることを期待して、こんな大きさの鉢に植えました。

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新しく根の生えた幹の部分をしっかり土の中に入れ、タツナミソウの芽は土の上に出るように植えます。

このままだといつ幹が折れるか心配なので、竹の支柱で幹を優しく支え、腐葉土をたっぷりマルチングしたら出来上がり。

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幹から生えた根が伸び、しっかりと土を掴めばもう大丈夫。
鉢の大きさに合わせてどんどん大きくなっていくでしょう。

庭に植える場合も同じ、植えたい場所の土を良くほぐし(できれば、上記の植え付け用土を庭土に混ぜ)、そこに苔玉を植えて上げてください。庭植えの場合、根の生長が優先され、かなりしっかり根を張るまで木はあまり大きくなりませんから、その生長を長い目で見てあげてください。

植物達はどんな過酷な状況でも、常に命をつなぐ方法を考え、行動しています。
もしもあなたが樹木の苔玉の管理に困ってきたら、
こんな方法も検討して、末永く苗木の生長を見届けてあげてくださいね。

ブログ園芸講座でした。
by eilakuyagarden | 2011-02-19 19:55 | 園芸教室 | Comments(2)
Commented by しゅまい at 2011-02-21 23:30 x
再生しようとする生命の力ってすごいですね。
昔『ジュラシックパーク』という映画の中で、今でも私の記憶に残っている言葉 「Life is find a way.」 (生命は生きる道を見つける)。
まさに、自然のなかの生命は逞しく、健気ですね。
あらためて、そばにある生命を大切にしてあげなければという気持ちにしてもらいました。
ありがとうございます。
Commented by eilakuyagarden at 2011-02-22 15:47
しゅうまいさま

植物の生命力って本当に強く、健気です。
自然の弱さと強さに多くの人が気づけば、軽井沢の森を建て売りの集合住宅にしてしまうなんて暴挙も減るのかなぁ〜なんて日々思っています。
大きなことはできないけど、僕としては、まずは庭造りや園芸教室などで知ってもらえるようにお話することから始めています。
しゅうまいさんも、まずは、自分の周りの小さなことから始めてみてください。


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