亀清旅館『松風』の庭造り:その2
目呂二イベントを直撃の台風14号。
朝から強い雨風でしたが、そんな悪天候にもかかわらず来場されたお客様もみえました。ありがとうございます。
とわいえ、やはりのんびりした感じの週末一日目でした。

イベントの話はまた明日にして、
今日は先日ブログで紹介した亀清旅館の『松風』の庭造りの続きです。

前回『庭に変化をつける』ために、丸太の土留め工法により庭に高低差を出し、古瓦で足元を締めた庭。更なる変化をつけるのはもちろん樹木の植え付けです。

若旦那が決めた、この部屋のテーマ『蚕(かいこ)、繭、シルク』ということで、植栽も白い花をつけるもの、白を印象できる植物を多く植栽します。
ただ、白ばかりでは少し寂しいので、白以外の花を咲かせる四季折々の野草を少しづつ植栽し、刺し色として使います。また、秋には白のイメージでなく紅葉の奇麗な植物が目立つように植栽をデザインしました。

そんなコンセプトで植えるこの庭のシンボルツリーの一つが「アオダモ」。

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春に咲くフワフワした白花と、やさしい葉が、シルクの清く、しなやかで、かつ凛とした印象を庭に与えるはずです。

そして、蚕と言えば「クワ」の木。

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でも普通の山桑ではなく、蚕の餌として利用されていた「白実クワ」を植えました。
白い桑の実が、まるで蚕の繭のように見えると良いのですが...。

大きな木を植えた後は、ちょっと不細工なコンクリートの壁に『変化とリズム』をつけます。ここは、何でも自分で直してしまう若旦那の担当。
僕は壁面のデザインと、その基礎になる柱を立て直しました。

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基準となる柱の間に、若旦那が創った木製のスリットを二人ではめ込んでいきます。
今回は、かなり口を出したので、キチンと寸法も出ていて、とてもいい仕上がり。
文句のつけようもありませんでした。

僕の立てた柱はあえて白木の素地のままにして、若旦那の作ったスリットだけを茶色く塗り、和モダンな感じに仕上げました。これだけで、不細工なコンクリートの壁がオシャレな庭の背景に生まれ変わりました。

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アオダモの枝が少し架かった景色はとても素敵です。

壁が仕上がれば次ぎは野草達の植栽です。

山野草が映え、植物の根元に日陰ができるように浅間石を置き、
その間に沢山の山野草を植えていきます。

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9割が白い花をつける山野草。来春は一体どんな風に庭を彩ってくれるか楽しみ。
刺し色に使った野草達も白花を引き立てながら、季節の変化を伝えてくれることでしょう。


そして次ぎは、若旦那が貰ってきた踏み石を置いて、縁側から庭側へ向かう短い歩道を造りました。

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踏み石の足りない部分は瓦を縦に埋めます。
どうですか?部屋を出て、庭の野草達を観察してみたくなりませんか?

最後はこの踏み石の間に『マサ土』を主原料にした固まる土を敷き詰めました。
『マサ土』は広島花こう岩といわれている岩石が長い間、雨や風にさらされ、砂のような土に変化したもの。この『マサ土』に少量のセメント(全体量の6%程)を混ぜ、マサ土の風合いをほとんど損ねることなく固めることができるようにしたものが固まる土です。以前、「僕の癒しの場所へ」 のブログで紹介した、岐阜の実家の近くにある「各務原市民公園、学びの森」の遊歩道に使われたものに類似の商品。

コンクリーとは違い土の風合いが残っているのに、硬くて草の根も生えない。環境に優しく、防草効果もある土舗装。亀清旅館の庭には丁度いい自然素材です。

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厚め(4cmぐらい)に敷いて、馴らして、ジョウロで少しずつ水をかけるだけ。
3日程でカチカチに固まります。

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これで、庭が更にキリッと締まり、和モダンでナチュラルな印象の庭に生まれ変わりました。固まる砂が完全に固まったら仕上げ作業が残っていますが、これで九割五分は完成です。

では、お庭の before〜after をご覧ください。



(before 1)
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(after 1)
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(before 2)
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(after 2)
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どうですか、以前の庭がガラリと姿を変えました。

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来春になれば、しっかり根を張った野草達が元気に新芽をあげ、緑豊かな庭がお客様をお迎えします。2〜3年もすれば、「白実クワ」の木も大きく育ち、見事な白実をつけてくれるはずです。

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きっと、蚕の繭を想像できる素敵な庭になるはず。
また、成長が楽しみなお庭ができました。

ぜひ一度、上山田温泉の『亀清旅館』にお泊まりになって、この庭の成長をその眼でご覧になってくださいね。
by eilakuyagarden | 2010-10-30 23:12 | 里山林の庭 | Comments(0)


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