亀清旅館『松風』の庭造り:その1
ホンモノ市も終わり、月末のイベント前に、今年も亀清旅館の庭造りです。
2007年の秋から始まったお庭の手直し工事も今年で4年目。
露天風呂の雑木林の庭、渡り廊下の間の坪庭、杏とリンゴの庭と4つのお庭を造り直しました。

そして4年目に手直しする庭は、庭付き離れの部屋としてお客様にお泊まりいただいている『松風』のお庭です。

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『松風』は渡り廊下を歩き奥から2番目の大きなお部屋。

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縁側もあって、とても良い部屋だけど、残念な事にお庭は......。
最近泊まられたお客様にも、帰り際に「古さは否めないけど、古いながらに上手に活かされていて雰囲気は良いし、お風呂もお料理もいいけど、庭はみるものが何もなかった」と苦言を呈されたそうです。

そりゃそうです。

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先代の時代につくられた庭は、どの庭も大きな樹木以外は、ヤツデ、ヤブラン、ナンテン、シャクヤクが植えられていて、手入れもされていないから雑草が伸び放題。

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みるべきものは、確かになにもありません。残念な感じです。
千曲川のほとりという土地だからなのか、土は川砂と粘土でカッチカッチ。
植物には過酷な環境です。

亀清旅館の若旦那タイラーさんが決めた、この部屋と庭のテーマは『蚕(かいこ)』。
そうなんです、繭やシルクがこの庭のテーマ。
そんなテーマに合わせ、部屋の中は2009年から少しずつ改良されてきました。
でも、(予算的にも、スケジュール的にも)庭までは手が回らなかったので、そんな寂しい庭を少しでも良くしようと、若旦那自らコンクリーとの殺風景な壁に木枠を立てて、蚕を育てていた竹籠をディスプレーしたりしました。

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でも、若旦那には申し訳ないけど、庭そのものは何も変わっていないから、余計に殺風景な感じになっていますし、竹籠そのものがなんだかな?って感じです。

でも、こんな庭でも工夫次第で、見違える程良くなるんです。

ということで、早速この庭の手直しにとりかかりましょう。

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まず、やるべきことは『庭に変化をつけること』と『土の改良』。

『庭に変化をつける』ために、植栽に高低差を出し、崩した所とキッチリとした所のメリハリをつけて、庭にリズムを出してあげる事にしました。

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庭に高低差をつけるために、軽井沢の斜面の庭造りでやった『丸太土留め工法』を応用して、土を50cm程盛り土して、山野草を見せるための築山をつくります。
(軽井沢H邸の斜面の庭造りのその後が、全く更新されていませんで申し訳在りません。後日必ずブログでその後の進捗をレポートしますね)

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唐松の皮むき丸太を井桁に組んで、交差部分を異形鉄筋で留めながら積み上げていきます。

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丸太の太さ分ずつ高くなるからφ100mmなら約5本使って組み上げれば、高さ50cmの築山をつくれます。

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丸太を組んでは土を入れ、どんどん盛り上げていきます。
完成した木組みはこんな感じ。

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このままだと、崩れた感じで、無骨な印象ですよね。

そこで、足元をキッチリと引き締めて、温泉旅館の雰囲気に合うように少しお化粧します。

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古い瓦を丸太の一段目にかぶせるようにキッチンと並べていきます。

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どうですか?なんだかとてもスッキリと仕上がったでしょ。
これだけでも、最初の庭の雰囲気とはかなり変わってきたと思います。

もう少し『庭に変化をつける』作業がありますが、今日はここまで。
(ちなみに、ここまでで一人作業で丸3日かかります)

ここに、樹木や山野草が入ったら...と頭の中で想像してみてください。
でき上がった庭に、どんな植物が植栽されるか、庭がどんな風に仕上がるか、
皆さんの想像したような庭になるかどうか、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

帰り際、午後の柔らかい秋風に乗って、なにやら良い香りがしてきました。
金木犀です!
縁側の前の金木犀の株元が橙色に染まっていました。

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秋ですね。
温泉よりも、この香りに癒され、大満足です。
by eilakuyagarden | 2010-10-15 20:09 | 里山林の庭 | Comments(0)


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